▼
翌日、朝の5時過ぎに目を覚まされた。なぜかと言うと、あのオートバイの絶え間ないクランクションの音が深い眠りから起こしてくれたのだった。きっとこの時間からベトナムの人の仕事が始まるのだろう。
▼
8時になったので1階の食堂に行き、朝食をとることにした。朝食は、バイキング形式で、フォーや野菜、果物、ソーセージ、ハムなど豊富な品数が並んでいた。フォーは日本で言う「うどん」である。日本の「うどん」は小麦粉を麺にしているが、フォーはお米を麺にしたものである。この麺をスープにいれて、野菜とビーフまたはチキンをかけて食べるのである。私は鶏インフルエンザが怖かったので、ビーフにした。なかなかの美味である。
▼
今日は海の桂林といわれているハロン湾に行くか、それともハノイ市内を見物するかで迷っていた。ハロン湾に行くと一日費やすので、ハノイ市内を見て回ろうと言うことになった。そこで、ベトナムの青年トラさんにどこが良いか聞いてみた。
▼
結論として、ベトナムの英雄ホーチミン主席の遺体を安置しているホーチミン廟に行こうと言うことになった。
▼
ホテルからタクシーに乗り、10分ぐらいでホーチミン廟に着いた。着いてみたところ、道路には長蛇の列である。廟に入るには1時間ぐらいかかるとの事である。列の最後尾に並び、少しずつ進むのを待った。
▼
いよいよ入り口にさしかかった途端、手荷物を受付に預けなければならなくなる。カメラ、ビデオカメラ等の持ち込みが禁止されているらしい。さらに、安置場所に入る直前には、金属探知器のような門を潜らなければならない。ノイバイ国際空港の入出国審査より厳重である。また、衛兵があちこちで見張っており、列から離れたりすると注意される。
ホーチミン主席の遺体安置の部屋に入ると、部屋全体は薄暗く、遺体だけがスポットライトを浴びていた。遺体の周りには4人の衛兵が直立不動で立っていた。最初はロウ人形かと思ったぐらいである。
▼
ハノイ市内では警察の姿はあまり見られないし、兵士などは全くみられない。それに比べるとこのホーチミン廟の厳重な警戒は驚くばかりである。